虎造節

その夜はやすむ あけの朝
はやから起きる 石松は
うがい手水に 身を清め
仕度をなして 表へ出た
またぐ敷居が 死出の山
雨だれ落ちが 三途の川
そよと吹く風 無情の風
これが 親分兄弟分と
出世の別れに なろうとは
夢にも知らぬ 石松は
清水港を 後にする
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