置き手紙

枕もとに置いた 白い置手紙
あなたどんな顔で 読むでしょう
理由も言わないで 着のみ着のままで
部屋を飛び出した 私です
あなたは心あたり
いろいろと捜すでしょう
しばらく身をかくして
考えたいのあれこれと
離ればなれ恋しくて
逢いたいのは本音だけど
ふたりとも愛について
ふと考えてみる
必要があるのよ―。

病気ですと書いた 白い置手紙
あなたみずくさいと 怒るでしょう
何の不足もなく 愛されることが
とっても怖かった 私です
最初で最後でしょう
わがまま振舞いは
私をあきらめたら
誰かいいひとみつけてね
身を切るほど恋しくて
泣きたいのはやまやまでも
ふたりとも愛について
ふと考えてみる
必要があるのよ―。
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