Glorious Unseen

もう
何も感じなくなって
随分経ったみたいだ

そう
膝を抱えたまま
動けないでいる

本で読んだ
「その向こうは
光が溢れてる」

まやかしだ
嘘つきだ
消えて

目を閉じればきっと
鮮やかな日々と
苦しいくらい僕を
求めてくれてる

そう信じたいな

この世界が全て
優しさで満ちていたら
生きて行けるかな

何もかも全て
忘れ去ってしまえたら
苦しくないかな

ねえ

街は今日も息をしてる
誰か どこか 遠く

明日僕は生きている?
沈む 沈む

黒い染みが
壁の隙間
ドロドロ溢れてた

「嘘じゃないさ、
僕の目には確かに映っていた」

古い映画
セピアカラー
8mmのテープ
消えないノイズ

目を覚ませばきっと
変わらない日々と
悲しいくらい意味を
為さなかった僕を

誰が信じるんだ

この世界は全て
悲しみで満ちているから
強くなれるかな

何もかも全て
目に焼きついているから
強くはないかな

でも
言葉じゃなくて
その確かなイメージで誰か
僕の名前を呼んでいる

きっとそんな気がするんだ

目を覚ませばきっと
変わらない日々と
変わりたくて意味を
求めてる僕を

誰か信じてよ

この世界を全て
見渡すことができたら
強くなれるかな

何もかも全て
目に見えないままでも
強くなれるから

そう
言葉じゃなくて
その確かなイメージがあって

古い本を開く
「その向こうはきっと
光が溢れてる」

まやかしじゃない
嘘つきじゃない
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