ミスルトウ~魂の宿り木~

遠い空の果てから 祈る声を救い上げて
そよぐ風の音に乗せて
青き鳥は 幸せを運ぶ

燃え盛る夕日より朱き、破壊の炎 解き放って
再生の歯車を廻す
朱き鳥は 流転の輪を統べる

刻まれた魂の記憶は 争い続く運命
伸ばしたこの手は 払われて
言葉は 届かず
翼をもがれて、堕ちていく

さえずりに木霊して 惹かれ合う魂よ
静かに溶け出す色
憎み合った 朱と青は
邂逅の果てに 交わらず
触れた心が鳴き出す

奪い合う運命なら
心ごと殺して 止まぬ涙の雨を降らそう
いつか、夢見た宿り木が
芽吹く日まで......
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