冬のゴスペル

悲しみの鐘が聴こえるの
冬の空の遠く彼方から
さよならをうまく言えなくて
ふたり冬の風に吹かれてる

瞳を閉じて
夢を見るように
瞳を閉じて
祈り捧ぐように
愛がいま終わり告げるから

もう二度と
誰かを愛して
泣くことはないと誓った
十二月の午後

悲しみは薄墨色した
冬の空に滲んで流れる
なつかしい夏の日過ごした街も
いまは 眠っているだけ

瞳を閉じて
子供たちのように
瞳を閉じて
恋人のように
時がいま終わり告げるから

もう二度と
誰かを愛して
泣くことはないと誓った
十二月の午後

奇蹟が起こる前兆
不意に光が差し込む
神様が本当にいるのなら
いますぐにこの愛を甦えらせて

瞳を閉じて
悲しすぎるから
瞳を閉じて
微笑みを見せて
愛にいま別れ告げるから

もう二度と
誰かを愛して
泣くことはないと誓った
十二月の午後

さよならは
もう言わないから
泣きながら
耳を塞いだ
悲しみの鐘に
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