黒い花が嗤う

気高く咲くのは白い花
麗らに咲くのは赤い花
命は儚く短くて
この世を眺める暇もなし
人目忍んで咲いていた
不気味に揺れる黒い花

才気にあふれる白い花
美貌をふりまく赤い花
生まれた意味も死ぬ言味も
明日を煩う暇もなし
見向きもされず咲いていた
醜く嗤う黒い花

可憐な花よ
愛しい花よ
人は褒め立てる

求められて
手にとられて
そして
摘み取られて
死んでしまうのさ

気高く咲くのは白い花
麗らに咲くのは赤い花
命は儚く短くて
この世を眺める蝦もなし
人目忍んで咲いていた
不気味に揺れる黒い花
あたし黒い花
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