アリスと時の揺りかご

扉の向こうは 無重力 青白く 物哀しく
終わりの 始まりなのね
やがて人は皆 消えるもの でも怖いの 独りきりじゃ
たとえば 一緒ならきっと…

蜂蜜が 零(こぼ)れるように スロウなdeja vu
「ブラックホールは 時の映写機みたい」
飲まれてく 光も影も すべての物語も

揺りかごで 聴いた唄を 憶えてる
揺りかごで 観てた夢を 憶えてる
世界の素晴らしさと 授かった名のその意味
目映(まばゆ)さのなか あなたに 教わったわ

遥か彼方へと 瞬(またた)いた 瑠璃色は 私という
生命(いのち)の 芥子粒(けしつぶ)なのね
やがて真実は 芽吹くもの あなたはきっと この私が
オトナに なるのを待って…

虹彩(こうさい)は 宇宙に似せた 銀河のwaterfall
「ブラックホールは 時の映写機みたい」
繰り返し 戻してなぞる 華麗なメランコリーを

揺りかごで 触れた愛を 憶えてる
揺りかごで 観てた夢を 憶えてる
泣き虫で純真な 幼い蕾が咲いて
名前さえない 真心 あやすように

だから アリス…「さよなら」を 怖がらないで
物語を 分かち合えば 心はそばに
だから アリス…「さよなら」は 寂しくないわ
ねぇあなたには その“笑顔”が よく似合うから

揺りかごで 聴いた唄を 憶えてる
揺りかごで 観てた夢を 憶えてる

何度でも 逢いに来るよ 距離を超え
何度でも 旅に出ようよ 時を超え
世界の素晴らしさと 授かった名のその意味
目映(まばゆ)さのなか いつしか 伝えてくわ
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