さすらい人のように

雨の降る真夜中は
想い出の揺りかごで
遠い旅に出かける さすらい人のように
まるで昨日のように
古い想い出が
鮮かな絵となってよみ返ってくる
あなたの白いうなじに
揺れてる長い黒髪
かすかな匂いさえもがかぎとれるよう
雨の降る真夜中は
想い出の揺りかごで
遠い旅に出かける さすらい人のように

悪いことはなんにも
なかったけれど
巡りあわせがいつもちぐはぐでした
知らずに風が描いた
砂の上の絵のようです
移ろいやすい二人の季節はめぐる
雨の降る真夜中は
想い出の揺りかごで
遠い旅に出かける さすらい人のように
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