あんたの艶歌

どこまであんたは 泣かせるの
人生きっぷを あっさり捨てゝ
あの世とやらの 遠い星
届かぬところへ 行っちゃった
おかげで私は 後家さん女房
どうすりゃいゝのよ ねえあんた

私のなみだも 知らないで
いゝ人だったと あんたを誉める
遊んで呑んで 丸裸
男はそれでも いゝけれど
おんなの艶香(いろか)を つくした日々を
返してちょうだい ねえあんた

今夜も眠れず 朝になる
あんたは居ないし 寝床がさむい
手さぐり指の ゆめさぐり
夫婦(ふうふ)の絆の もろいこと
これから私は 死ぬまでひとり
愛していたわよ ねえあんた
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