かなしいともだち

浮気な春の夜風に
体が冷えぬ様に
そっと くるんであげたい
ふるえる肩を

このまま眠りにつけば
少しは楽になれる
彼女の事は忘れて
おやすみなさい

今 あなたの心を
投げやりにさせる
悲しみの理由を
やわらげて あげたいの

いつか打ち明ける筈の
想いに鍵をかけて
今横たわるひたいに
口づけをした

そう 困った時には
呼び出してしまう
お互い不思議な
友達のままだけど

明日には彼女の
気持ちもかわって
その腕の中へ
飛び込んでくる事を

祈ってあげたい
私はあなたの友達でいいの
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