風光る街で

風が光るあの娘の街は 坂道ばかりの街さ
春の道にはかげろうが ゆらゆら揺れているよ
いこういこうあの娘の街へ 洗いざらしのシャツ着て
いつも淋しい顔をした 君に微笑みあげよう
人生は一度だけさ 春 夏 秋 冬 そして
また春が来るころには 涙忘れているよ

いこういこうあの娘の街へ 風に追いつき追いこせ
あの娘にあって今日こそは 熱いくちづけしよう

今日は何故か心がはずむ 寝起きの悪い僕には
こんな気持ちは久しぶり 青空までが広い
いこういこうあの娘の街へ 銀色電車に乗って
改札口のおじさんも 今日はやさしく見える
人生は一度だけさ 春 夏 秋 冬 そして
悲しい思い出なんか 汽車の窓から捨てよう

いこういこうあの娘の街へ 風に追いつき追いこせ
あの娘にあって今日こそは 熱いくちづけしよう
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