さらばよ、さらば

窓から覗く顔は青白い
目が醒めても気が付け無いもどかさよ
唯、流れる儘に流れるのだろうか
唯、佇む儘に佇むのか

姿、無様、
耐え難くも絶えざる息吹き

さらばよ、さらば
過ぎし日の
寄せては返す幻よ

日射しの中、道を行けば君に出会う
三十五度に溶ける汗、夏の真昼
この太陽の中に何があるのだろう
この毎日の中に何があるのか

強く、弱く、深く、浅く、
縺れる命

さらばよ、さらば
夏の日の
ユラリ消える戯言よ

さらばよ、さらば…
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