始まりの終わり

思えば長い付き合いでした
何度も出会って別れ、出会っては別れて
飽きるほど繰り返してもなお
胸が高鳴る、不思議なもので

きっとまた出会えること分かってる
出会えなくても大丈夫と分かってる
一つ一つ宝物になってる
そう思ってる

何食わぬ顔で日々を刻む時計
そして然らば然らばと、伸びゆく影

「春ヲ待チ 夏ガ過ギテ 秋ガ去リ 冬ガ来テ」
繰り返される鮮明な季節に
思い出は何度も呼び起こされては
嗚呼、そのたび良かったと思えるのです
途切れず続くこの始まりの終わりに、ふと思う

そして1月、新たな気持ちで
2月、寒さこらえて 3月、涙こらえて
4月、出会いに喜び 5月、自分の未熟さを知り
6月、物憂げ

7月、顔を上げ 8月、手を挙げ
9月、冷めた熱の余韻を綴り
10月、切なく 11月、儚く
12月、振り返る

無情な早さで日々を刻む時計
君は然れど然れどと、名残を惜しむ

「春ヲ待チ 夏ガ過ギテ 秋ガ去リ 冬ガ来テ」
代わり映えのない鮮明な季節が
ときに煩わしく愛しく思える
嗚呼、それこそきっと人生なのでしょう
途切れず続くこの始まりの終わりに、ふと思う
ふと思う
嗚呼 波が押しては返すように
この地球が回るように
いつかまた重なる幾つもの蒼い影

「春ヲ待チ 夏ガ過ギテ 秋ガ去リ 冬ガ来テ」
繰り返される鮮明な季節に
思い出は何度も呼び起こされては
嗚呼、そのたび良かったと思えるのです
途切れず続くこの始まりの終わりに、ふと思う

Nananana...
Nananana... Uh
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