風が変わる

自動改札 バスターミナル スモークエリア 足早に過ぎる
いつもと同じ街のリズムは早すぎて

オーロラビション 派手な光に 浮かび上がった きみの横顔
初めて見せたその表情に黙り込む

先を急ぐきみの影を追いかけては 追いつけなくて
広がる距離は 埋められないと感じた

さよならは突然じゃなく 出会いほど突然じゃなく
どこか懐かしいあのメロディーが 余計なことを思わせる
行き先もわからないバスに ふざけて飛び乗った2人は
今はどこかに消えてしまった 風が変わる

信号待ちのスクランブルは テールランプの赤が連なる
いつもと同じ街のリズムに浮かれてる

一人になると寂しいくせに 二人でいても一人みたいで
かけた言葉は闇の向こうに溶けてゆく

赤が青に変わる 立ちつくす私の
髪を揺らしたいつか見た風 ほんの少しも気づかない

さよならは偶然じゃなく 出会いほど偶然じゃなく
確かな日々は過ぎていくもの 二度と戻らない 戻れない
行き先もわからないままに たどり着いたいつもの場所も
今は哀しく夜に抱かれて 風が変わる

先に言えばいいの? 何を言えばいいの?
綺麗なままの想い出だけじゃ お互い辛くなるだけ

さよならは突然じゃなく 出会いほど突然じゃなく
どこか懐かしいあのメロディーが 余計なことを思わせる
行き先もわからないバスに ふざけて飛び乗った2人は
今はどこかに消えてしまった 風がかわる

さよならは偶然じゃなく 出会いほど偶然じゃなく
確かな日々は過ぎていくもの 二度と戻らない 戻れない
行き先もわからないままに たどり着いたいつもの場所も
今は哀しく夜に抱かれて 風が変わる
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