忘れてあげない

天気予報が はずれて
その日の服を 選び直した

雨の動物園さえ
あなたとならば 楽しかった

ケンカして意地はっても
どちらからともなく電話したね
似てるところに 魅かれたね

こんなにも愛して ごめんね
悲しみも 受けとめられないほど
私との瞬間を
過去形で言わないで
この胸に 言い聞かせるまで

一人で過ごす 休日
切ないくらい 空は晴れてる

交換してた時計を
テディベアーの腕に付けた

過ぎ去る 月日だけが
涙を 洗い流せるなんて
大人の顔で 言うけれど

こんなにも一途で ごめんね
悲しみが 心にまだ溶けない
フォトフレームの中の
思い出に ならないで
その笑顔 肩にかけた腕

好きだけど さよならなんて
誰よりも 近く感じていたの
やさしい その笑顔も
抱きしめた その腕も
簡単に 忘れてあげない
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