白百合の唄

別れ桟橋 見送る頬に
涙ほろりと 心も濡れる
遠くに浮かぶ 船影を
赤い蘇鉄が 叱るのか
白百合の唄も 哀しそう

花の蕾は 短い命
春が来る度 心も細る
女の夢を 咲かせたい
紬織る手に 涙粒
白百合の唄は 淋しそう

辿り着きたい あなたの胸に
一人待つ身は 心がいたい
仕立てた紬 触れる指
奄美大島 サネン花
白百合の唄が 聞えます
×