渚のタイトロープ

10月の海岸が黄昏て
浜辺に金のラメ こぼれてる
もっと遠くまで 眺めてみたくて
防波堤の上 歩いたの

ハラハラさせたげる
ドキドキさせたげる
落ちたら受け止めて
綱渡り

猫みたいな君にはお手上げと
あなたはあきれ顔

ちょっぴり 驚かしてみようかな
いたずらによろめいたフリをした
あっと走り寄るあなたの瞳に
小さく ひとつウィンク

ハラハラさせたげる
ドキドキさせたげる
そんなに恐い顔
しないでよ

いつも真剣だからおかしいの
わがまま し放題

ハラハラさせたげる
ドキドキさせたげる
私はとびきりの
いじめっこ

いつもいつも素直になれなくて
ごめんね 少しだけ
×