ハンバーグ!

こっぴどく叱られたって泣きついて
ふて腐れたおしりを引っ叩いて言う
あなたも悪いと

ドッチボール当てられたって落ち込んで
八つ当たりも受け止めてくれたね
ひき肉こねた手で
べたべたしたけどね

もう随分仕事にも慣れて
恋もして夜遊びもちょっと
だけどなんだか夕方になると
あの匂いを探してる

帰ろう 久しぶりに
変わったことなんてないけど
食べたい
どこにでもあるようでない
あの人のハンバーグ!

くっちゃべって寝付けなかった夜は
目をこすって付き合ってくれたね
人形あそびで

突っぱねて嫌いだなんて言っても
いつだって笑って過ごしてくれたね
こぼれそうな涙
玉ねぎのせいにして

どうしても揺るがないことって
何としても守り抜くことって
考えたら夕方になっていて
あの人を思い出す

帰ろう 久しぶりに
良い知らせなんてないけど
食べたい
いつまでもあるわけじゃない
あの人のハンバーグ!
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