飛行船

ここからは 一人だよ
新しいドアが見えた
差してあった古い鍵を
回せばそっと 道がひらく

美しき追憶の中 この照明は消えて行くよ

それは飛行船に乗って漂うだけで空を超えて行ける
絵空事を信じていた僕が、遥か先で逢うであろう未来

映る影 手を伸ばす
当たり前に 僕自身さ

足跡は忘れられるよ だから笑って裏切ってよ

今夜飛行船に乗って高く遠く空を越えて行くよ
映画で観た淡い月やパールの羽を揺らす蝶になれる

狂おしい空白だろう 後は希望に満ちているさ

それは飛行船に乗って探す旅で知った景色だった
堕ちる事を願う時は『哀れ』という言葉なんて居ない
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