丘の上

10時すぎのぼくを たて向きの写真にとって
いろんなイキモノ体中につめてパンパンに
息がふくらむ 遮断機の前の朝
目をこするたびに 少しづつずれてゆくみたいなんだ

「大きな観覧車の見える丘の上で
水槽をかかえたままの君を知っているよ」

お家の中でも レインコート着ている
シャカシャカ音がする その音が一日中ぼくは好きだ
誰か本を読んで みんなが眠るまで
夜に見える雲がスピードゆるめてく深さまで

「大きな観覧車の見える丘の上で
水槽をかかえたままの君を知っているよ」
×