女の慕情

ちぎって占う うす紅の
花のやさしさ いとおしさ
芯まで冷たい 女の肌に
しとしと夜雨が 沁みる日は
会いたいひとを 夢に見る 女の慕情

きれいと言われた 微笑みを
そっと手鏡(かがみ)に 映します
思い出ばかりに しみじみ泣けて
お酒があと引く こんな夜は
むかしに心 もどります 女の慕情

自分で自分の 肩を抱く
泣けばあしたが 逃げるから
少しでいいのよ 身の丈ほどの
しあわせさがして 眠る日は
故郷の星が 窓に降る 女の慕情
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