北のともし灯

降りつむ雪に ほろほろ赤い
そんな 小さな 酒場のあかり
あんた今夜は どうしたの
わたしの涙で よければ 癒してあげる
北のおんなが ともす灯は
生きる証の いのち火よ

しあわせうすい ながれの花が
咲いて 二た冬 ススキノぐらし
熱いお酒ね こんな夜は
あんたと一緒に しみじみ この盃で
北のおんなが ともす灯は
夢も心も あたゝめる

惚れてるくせに 惚れたと言わず
どこか 依怙地な 似たものどうし
話とぎれて 午前二時
あんたも辛いし ちょっぴり 私も辛い
北のおんなが ともす灯に
帰したくない 雪が舞う
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