待ちぼうけの彼方

ねえ 時間を教えて? まだ数字を知らない
ねえ 私を教えて? まだ名前を持たない
とける 愛の底へ沈む 小さな手のひら

潮風をまとい 心を洗い流した気になっても
明け方4時と君はやがて
闇の向こう側

消えた 愛の狭間で

消えた 僕を許して

愛は歪んだままじゃ 愛を保てやしない
今日は待ちぼうけでもいいや
今日が無くなる予感がしたから

そんな未来も産声も 波間で揺れ動いていた
明け方4時の空は未だ
殻を破れずに

消えた 愛の狭間で

消えた 僕を許して

空欄のままで 回答を委ね
さよならなんて言わせないで
浮かぶ 空虚とゆりかごの中

故意に閉ざされるのなら 愛を知ってしまう前に
何度生まれ変わる夜を 望んでいたのだろう

消えた 愛の狭間で

消えた 僕を許して
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