氷の大地

雲は流れて 海にかえる
少し遅れて 僕は唄う
空を自由に 泳ぎまわる
迷うことなく つぎの場所へ

旅立ちは いつも通り
少しずつ歩き出した 小さなこの命

青い天空(そら)が高くて この地球(ほし)に生きるもの
まだ太陽が遠過ぎて 冷たく輝く

はてしなく続いた 白と白の結び目は
この小さな歩みさえも 希望へつながる

優しい風が呼ぶ あの先には
生きる理由があるのだろう

うれしいことや 悲しいこと
寄り添いながら 季節は過ぎ
いつしか君は この大地で
ひとりで生きる道を選ぶ

まなざしは 遥か遠く
幾月も思いを馳せた 明日を見つめてる

青い天空(そら)が高くて この地球(ほし)の最果ては
まだ太陽が遠過ぎて 冷たく輝く
地平線の彼方に 短い春が訪れ
ほら新しい呼吸が今 ここから始まる

続いてゆく命の尊さが
生きる強さを授けている

僕は小さくうなずいて
君をまぶたに焼きつけたよ
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