Paranoia

立ち直れないふりを 続けるつもりかしら
私の目を欺くなんて 愚かなあなた
深く刺さった棘を 等閑にしていたのは
痛みに涙を流す私を あなたに見てほしくて

そっと触れた指先に残るあなたの体温
心まで溶けてしまうの

眩しい影 肌を焦がしていく
いつか褪せるものと知っていても
重なり合う季節を感じながら
おねがい 私だけを愛して

嘘に嘘を重ねて 誤摩化すつもりなのね
少し骨張った手に 私の髪が解かれてゆく

そっと触れた唇にしびれる
このまま時間が止まってしまえばいいのに

湿った風 肌を濡らしていく
汗に張り付くシャツを脱ぎ捨てて
絡み合う鼓動を感じながら
おねがい 私の目を見て

いつもより甘い声で
私の名前を囁いてほしい

愛しい影 肌を辿っていく
いつか消えるものと知っていても
重なり合う季節を感じながら
いつまでも私を抱きしめて
おねがい 私だけを愛して
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