秋恋歌

盆もそろそろ 十日を過ぎて
女ごころに 秋の風
酔えばこんなに あなたが近い
はぐれこおろぎ 軒で鳴きます
あなた恋しい 酒ひとり

駄目なわたしの わがままさえも
きっと無理して 聞いたのね
口の重さも やさしさでした
膝にはらはら こぼれる涙
わたし詫びたい あの頃を

いつかもう一度 暮せたならば
命預けて 尽くしたい
ひとりぼっちの 女を覗く
窓の硝子に 夕月ひとつ
好きと伝えて この想い
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