待子は神戸で泣いてます

世間知らずの 泣き虫に
惚れたと言ったわ やさしく抱いた
今日はひとりの メリケン波止場
あなた今頃 どちらの港
待子は神戸で 泣いてます

きっと帰るの なぐさめが
せつない霧笛に 消されたあの夜
海の男は 気まぐれ鴎
知っていながら 尽くして燃えた
待子は神戸で 泣いてます

淋しがり屋の あの眸(ひとみ)
探してさまよう 南京町(なんきんまち)よ
長い旅路に 疲れた時は
錨おろして わたしの胸に
待子は神戸で 泣いてます
×