濡れて乾いて

通り雨のように
ほんの一寸の間(あいだ)だけど
しみじみ 自分を
馬鹿だなァと思うときがある
馬鹿だなァ 馬鹿だなァ
俺は馬鹿だなァ
お前も馬鹿だなァ
世間の奴はみんな馬鹿だなァ

濡れて乾いて 通り雨
乾いて濡れて 通り雨

通り雨のように
ほんの一寸の間だけど
しみじみ 自分が
偉いなァと思うときがある
偉いなァ 偉いなァ
俺は偉いなァ
お前も偉いなァ
世間の奴はみんな偉いなァ

濡れて乾いて 通り雨
乾いて濡れて 通り雨

通り雨のように
ほんの一寸の間のつもりが
いつまで 自分を
駄目だなァと思うのだろう
駄目だなァ 駄目だなァ
俺は駄目だなァ
お前は偉いなァ
世間の奴はみんな偉いなァ
…………偉いのかなァ
馬鹿なのかなァ
偉いのかなァ
駄目なのかなァ
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