指笛峠

後追いかけて ここまで来たが
ほんのひと足 行き違い
お前乗せてく 夜汽車の汽笛(ふえ)が
月にひと泣き 遠去かる
指笛峠でヨ~
つらい別れの 笛を吹く

忘れはしない 祭りの夜の
末は夫婦の 約束を
親の言葉に いつしか負けて
心ならずも 嫁ぐのか
指笛峠でヨ~
答え欲しさに 月に訊く

嫁いだ先の 苦労の風は
せめてそよりと 弱く吹け
便り書けない はるかな空へ
祈り続ける しあわせを
指笛峠でヨ~
夜毎これから 笛を吹く
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