春の事

それは20数年前の事
僕が産まれてまだ間もない春の事
今も変わらずそこにある
物語がそこにある

いつか忘れてしまうのでしょうか
それがどこに行ってしまったかも
まるで別人僕は別人に
なってしまったのかもしれませんね

日のあたる午後
そこにはまだある
古びた街角
角を曲がる猫
日のあたる午後
雨上がりの空
遠くで汽車の汽笛
あの空の向こうへ
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