飛翔<ひらめく旗の下で>

血の滲んだ袖をちぎって おまえの髪を束ねてやろう
水晶の爪を剥がして おまえの瞳に重ねよう
夜は星の王冠をかざし
闇は忘却の衣を剥ぎとっていく

ほら 混沌から 泡のような
奇跡がおまえを包みはじめてる
さぁ 翔こう 傷だらけの旗の下から

笑えば喉の奥から13枚の舌を出して
奴等のよだれまみれの口は死の門のように裂けていく
涙の粉に火をつけて
嵐に勝る炎で 空を覆いつくせ

いま おののきから ときめきへと
不思議な安らぎが横切っていく
さぁ 翔こう 人でなしの旗の下から

未来を疑いつづけて
魂まで焼き尽くす誇りを引き連れて
まだ 物語は始まらない
大空へと薔薇は敷きつめられていく
さぁ 翔こう 血まみれの旗の下から

いま おののきから ときめきへと
不思議な安らぎが横切っていく
さぁ 翔こう ひるがえる旗の下から
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