新妻鏡

僕がこゝろの 良人(おっと)なら
君はこゝろの 花の妻
遠くさびしく 離れても
なくな相模の 鴎どり

たとえこの眼(め)は 見えずとも
聖(きよ)いあなたの おもかげは
きっと見えます 見えました
愛のこゝろの 青空に

むかし乙女の はつ島田
泣いて踊るも 生計(くらし)なら
清いふたりの 人生を
熱い涙で 謳(うた)おうよ
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