僕が生きる世界

誰が見ていただろう 深い闇の中で
清かに立ち尽くす 生まれたばかりの影を
誰が気付いただろう 暗い胸の色に
悲しみ模した眼窩の 涙は飲まれていった

咲いた春を過ぎて 夢に散った花々を追って
いずれ砂に沈みゆく未来なら
君たちは何処に行けばいい

愛することの意味を隠して 堅く臥した現実
光失った世界に 独りでは居られない
繰り返される時間を教えて 巡る針が消えれば
朽ちてゆく ガラクタの僕は 赤い空の下で

風を感じるだろう 土を撫でる音に
体躯がもし君と 同じものであったなら

朝は霞み夜は薫る 星を動かす摂理に
いずれ至る その瞬間を待ちながら
僕だけが終焉を知らない

持たざる者に意志を外して 縛りつけた法則
光失った世界に 勝てるほど強くない
繰り返される時間を教えて 巡る針が消えれば
朽ちてゆく ガラクタの僕は 赤い空の下で

愛することを知らない僕に 置いていった約束
君を失った世界に 一人では居たくない
繰り返される時間を教えて 巡る針が消えれば
朽ちてゆく ガラクタの僕は 赤い空の下で

最期の灯が 燃え尽きるまで
悼みを背に歩いていく
ずっと君を 探し生き続けるよ
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