四季頌歌

降り積む雪は音をかくし
凍えた眠りに 息も秘む

野を焼く煙が かすかに立ち
春告げ鳥さえ 歌を忘れ

夕立ち過ぎれば 土の匂い
日暮れを告げる 夕顔の音

山すそ織りなす あやにしきに
澄む風はるかに 空も高く
×