くちびる

雨の向こうの 晴れた空が
君の そのうたを
ずっと魅力的にして ぼくの中に溶けた

ライララ ライラ ライララー

君のくちびるが動いて
ぼくに「さよなら」って言った時に
どんなことばをつかったら
ひきとめられるか 考えてた

息を潜めて しゃがみこんだ
穴があいたみたい
崖の淵に1人で立っているみたい

ライララ ライラ ライララー

君だけがいない世界で
何をつかんで生きればいいの
2人の恋のおわり が
誰にも知られず消えていった

消えていった

あぶくになって 消えていった

暗闇がぼくを包んで
花びらが散ってしまったあとで
どんな光を残したら
歩きだすことができるの

重ねたくちびるの記憶が
あたたかくて ぼくの離さないから
悲しいことがなんなのか
わからなくて こぼれていった
こぼれていった
こぼれおちた

ぼくのくちびるが
君にさよならって
ぼくのくちびるが
君にさよならって

ぼくは大切だった
君が大切だった
ぼくは大切だった
君が大切だった ―――――
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