薄紫

それは たぶん 家の中にある
それは たぶん 近くにある
気づくまで もっと遠いとこだと
すりへっても 歩きまわった

嬉しいのは
あなたに褒められることで
悲しいのは
あなたの裏切られることで
好きだから
嫌われたくなかったし
好きだから
許せなかった

サイレンが鳴る頃
薄紫の空をみてた
ここからでもみえる
だけど あそこにしかない空をみてる

それは たぶん 家の中にある
それは たぶん すぐ そばにある
気づくまで そこだけにはないと
すりへっても ずっと探しまわった

嬉しいのは
あなたに慰められることで
悲しいのは
あなたにがっかりされることで
好きだから
うまく言えなかったし
好きだから
飛び出すしかなかった

サイレンが鳴る頃
薄紫の空をみてた
こんなにかかったよ
振り返って あなたに手をふるまでに
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