望郷新相馬

やけで飲むなら およしなさいと
ママは叱って くれるけど
逢えぬつらさを お酒でうすめ
酔えば故郷の うたがでる
ハー遥か彼方は相馬の空かヨ
相馬恋しや目に浮かぶ
かわいあの娘の涙顔

あなたひとりを 信じていると
長い手紙を くれたけど
親のゆるさぬ 男に惚れて
肩身せまかろ毎日が
ハーギターひく手をしばらく止めてヨ
弱い身体を案じつつ
かけた苦労のわびを言う

夜行列車が 鉄橋わたる
あれは十和田か ゆうづるか
窓の灯りが ゆらゆらゆれて
汽笛尾をひく 隅田川
ハー荷物まとめて駅まできたがヨ
土産もたずにふるさとへ
なんで男が戻れよう
×