旅の居酒屋

一人かいお前さん 内地の人だね
そんな話で 始まって
まわし飲む にごり酒 にごり酒
船の汽笛が 過去かる
情を拾って しまい込む
ここは旅の旅の 旅の居酒屋

渡り鳥飛んで来りゃ もうすぐ冬だよ
ここを訪ねて 来る人も
ないと言う 北の果て 北の果て
恋の古傷 痛む日は
心ぬくめる 酒がいい
ここは旅の旅の 旅の居酒屋

元気でねお前さん 内地へ行っても
忘れないでと 手を握る
温たかい 人ばかり 人ばかり
北の岬に浜茄子が
真赤に咲く頃 又来るさ
ここは旅の旅の 旅の居酒屋
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