雪枕

白い粉雪 野山を隠し
静まりかえる 冬の町
ふるえる肩を やさしく抱けば
小さな部屋に ぬくもりが通う

屋根のしずくが つららに変わる
寒さを告げる 窓の外
コタツの中で 知らずに触れた
君の素足が やけに冷たいな

遠い家並 灯りがともり
道行く人の 影はない
二人はじめて 過せる夜に
頬を染めてる 君がいとおしい

深い眠りを さまさぬように
冷たく光る 星一つ
夢見心地の 並んだ枕
月の光が ランプの変わり
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