正月の一日

あの頃よく晴れた日には
竹トンボ回し回され
隣りの垣根を越えて
裏の空地まで
うららかな正月の午後
茶の間でTVでも見て
落語家の駄じゃれに
笑い転げたいな
でもそんなにおかしいことなんて
やっぱりないよね
とてもたいくつで眠くなる
君と僕の一日

あの頃澄んだ空の下
紙ヒコーキ飛ばし飛ばされ
幼ななじみのサッちゃん
今はどうしているの

おめでたい正月の午後
縁側に腰かけてたら
記念写真でもと
ポーズをとらされる
何故君まで親せきと一緒に
はしゃいでいるのかな
いつもと変らずに過したい
君と僕の一日

愛までつまらなそうにあくびした
君と僕の一日
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