流星花火

「下町は田舎みたいだ」って
車に乗り合わせた女の子が言う
下町育ちの小室さんは
「成程……」
と、うなずく
道産児の僕は
「そうかな……」
と、首をかしげる

田舎の縁日には
肌寒い夏の空を

流星花火が飛び交っていた

そいつが違うと 思うのだ
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