潮騒

ぎこちないときめきに輝いた夏休み
誰も知らない恋ひとつ

秋風 まだ呼ばないで
さよならも 胸に隠したまま
ひとりよ 訪れた渚に

どうして 優しい響き
その声が 今も残ってる
君にね あこがれてたと

急に風が止まり 砂がまぶしかった
さわぐ夏の影 うなずく私の

ぎこちないときめきに輝いた夏休み
誰も知らない恋ひとつ

なんにも話さないねとつぶやいた
声さえ優しいあなたに
似合わぬようで

波を数えるだけ 砂を集めるだけ
ふいに肩を抱く あなたにはぐれて

打ち明ける人もない 失った夏休み
海は見ていたはずなのに

戻らない
輝いた夏休み
誰も知らない 恋ひとつ
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