クラーク博士と僕

知らぬ間に始まった人生が知らぬ間に終わっていく
モチモチの木の下で一生臆病なまま

『少年よ大志を抱け』 今の僕らにはその言葉が
重たすぎて途方に暮れ 空を見上げるとその大きさに
自分はただのこの世に生きる一人の人間なのだと
思い知らされずいぶん背中も大きくなってきたけれど
翼が生えてくる気配もなく
ただ天に向けツバを吐く

知らぬ間に始まった人生が知らぬ間に終わっていく
モチモチの木の下で一生臆病なまま

世界地図広げてみても 僕の居場所はどこにもなくて
東向いて伸びる影が 大人へのベクトルを指します
川原に投げた石ころはもう 流れによって丸みをおび
他の石に紛れていたんじゃ見つけるのは困難です
向こう岸には何が見えますか?
ただ天に向けてツバを吐く

知らぬ間に始まった人生が知らぬ間に終わっていく
モチモチの木の下で一生臆病なまま
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