かえりみち

かくれんぼ かくれてたら
いつのまにか ひとりきり
おかしいね 木陰にだれか
かくれていたのに
通せんぼ 通りぬけた
オニはどこ ここはどこ
日がくれる おうちが遠い
ふりかえれば夜

動きだした 心の窓を
流れて行く 景色は遠く

帰りたいな 帰るよ 帰れない
近くても たどりつけなくて
届きそう でも今は届かない
目かくしされた そのむこうへ

ふるえてた 百舌の瞳
砕け散った ガラス玉
七月の止まない雨
いつまでも 見ていた

大人になる そのたび少し
本当の僕に 耳をふさいだ
帰りたいな 帰るよ 帰れない
遊びつかれて 眠った日に
いつまでも いつまでも手をのばす
行きつくことない あの頃へ
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