Once

友達よ もし君が旅に出て
彼女に会ったら伝えてほしい
俺は相変わらず元気にやってると
あの時愛してるって言わなくてよかったと
明日ばかり見つめていた俺の事など
今日がすべてだった彼女には
わかるはずもなかった

橋の下で誰かが吹くサクソフォン
水辺に立ちそれを聞きながら
河の流れを見つめてる

彼女にとっての若さはいつだって勲章で
俺にとってはいつでも邪魔者だった
まるで永遠に続くかのように繰り返していた
彼女の笑顔や音楽が色褪せていく
今になってやっとわかり始めたんだ
あの頃俺達が本当に望んでた事

橋の下で誰かが吹くサクソフォン
水辺に立ちそれを聞きながら
河の流れを見つめてる

知ってるかい? パーティーはもう終ったんだ
彼女が気づかないままどこかの通りで
泣きながら踊ってるんじゃないかと気がかりだ

橋の下で誰かが吹くサクソフォン
水辺に立ちそれを聞きながら
河の流れを見つめてる

たあいない無邪気さや
張りつめた孤独や
くすんだ明るさや
的外れの怒りや
もろすぎる気高さや
擦り切れた絆に
もう2度と会えない

友達よ もし君が旅に出て
彼女に会ったら伝えて欲しい
俺は今日も忙しくやってると
もう会う事はないだろうと
×