旅の舞姫

君はかわゆき 舞姫の
私ははかない 胡弓ひき
思いは胸に 燃えたとて
誰にあかそう
誰にあかそう 旅の風

恋をする身と 知ったのは
あなたの姿の 消えた夜
悲しく君の 名を呼べば
霧が答えた
霧が答えた 白い霧

親のない身の 寂しさを
ふたりで嘆いて 夜が更けて
眺めた銀の 天の川
旅のあの夜が
旅のあの夜が 忘らりょか
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