スーパースター不要論
自慢の角度 誰よりも知ってる トイレを背景にキメ顔の オトコノコ
いっぱい見られりゃ いっぱい満たされ
サルの時代から遺伝子に組み込まれている
『もっと過激に』『もっとリアルに』 あがりきったハードル
欲しがりは止まらない
(世界中にあふれている自分語り)
(フィルターかけた顔まるでモデルばり)
(今じゃ馬鹿になれない人たちこそが)本当のバカをみる?
見せちゃえば? エロさもグロさもそのまま
中途半端じゃ 共感は稼げない
裸になったって 驚かない時代に
キレイなだけの スーパースターは要らない
すっぴん晒して あげる好感度
整形・セクシャリティさえも 武器にして何が悪い?
秘するが花は もはや流行らない
誰かがうそぶく 『ジョーカーは最後まで切らない』
( 突拍子もない言動のそもそも)
(“はみだす”ってことの共感を強要)
(平凡を嫌う一番の平凡が)栄華な夢をみる?
脱いじゃいな 真心下心も全部
ありきたりじゃ 再生数稼げない
突き抜けたフリをしていてもみんな
手の届きそうな スーパースターになりたい
(#SELFIEに宿るは本物の願望)
(それは現実と乖離している肖像)
(『そんなんじゃバカじゃん』なんてこと果たして)
そういうお前に言い切れんの?
見せちゃいな ゲスさ全快のお前全部
中途半端な 感動に逃げない
正面切った かっこよさなんか流行らない
『ソレデモキミハスーパースター二ナリタイ?』
脱いじゃいな 清く正しいプライドなんて
キャプションなしじゃ 数字稼げな い
裸になったって 驚かない時代に
本物すぎる スーパースターは要らない
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