花海

君の 幸せが 僕じゃないこと
涙つたう その頬に 触れて わかる

せめて 最後なら 無拓な笑顔の 君を 焼き付けたくて まぶた閉じれば

咲き誇る 花の海 思い出は 波のように
打ち寄せて 遠のいて 心の岸辺 さらってく

舞い戻れ 花の海 八重に咲く 涙沈めて
海鳴りよ 叶うなら あの日まで 帰りたい…

明日(あす)に 漕ぎ出した 君の方舟(はこぶね)
君が キライな僕の 癖(くせ)もさよなら

咲き誇る 君の夢 追い風に 舵をまかせて
僕はただ 祈ってる 夢の“まほろば”に進めと

思い出は 花の海 今深く 僕を沈めて
潮騒を 奏でても 君はもう 戻らない…
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