北の浮雲

私ひとりが 泣く事で
貴方が倖せ なれるなら
心変りは 悲しいけれど
いいのいいのよ 私の事は
独りぼっちにゃ 馴れっこだから

七ツ違いの 年の差を
貴方はかばって くれるけど
故郷(くに)で待ってる 女(ひと)がいる
そんな貴方を 愛した私
無理を言ったら 貴方が困るでしょう

女三十路を すぎた今
心を支える 夢もない
貴方愛して 悔いはない
北へ流れる 浮雲さえも
どこか似ている 貴方の顔に
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