そして春へ

川のほとりに 小さな酒場
春を呼べない ママひとり
話し上手な 裏がわに
過去の重さが 見えかくれ
春子…春子
淋(さび)しいときは その名を信じ
春の来る日を 待てばいい

他人(ひと)の担(しょ)えない 荷物を背負い
辛さを見せない いじらしさ
胸の痛みを 打ち明けて
すがりつきたい 事もあろう
春子…春子
悲しいときは 素直に泣いて
春よ来てねと 待てばいい

季節は流れ 夏から秋へ
冬を逃(のが)れて 春を呼ぶ
この世人の世 色々あって
言えば似たよな 身の上さ
春子…春子
心ひらいて 明日(あした)を信じ
春は来るよと 待てばいい
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